始める前に
- ラボでは、Google Cloud プロジェクトとリソースを一定の時間利用します
- ラボには時間制限があり、一時停止機能はありません。ラボを終了した場合は、最初からやり直す必要があります。
- 画面左上の [ラボを開始] をクリックして開始します
Create a VM instance in dynamic zone with Terraform
/ 100
このラボでは、Terraform と Gemini Code Assist(Google Cloud の AI を活用したコラボレーター)を使用して、仮想マシン(VM)インスタンスをプロビジョニングします。
Terraform を使用すると、クラウド インフラストラクチャを安全かつ想定どおりに作成、変更、改善できます。Terraform は、API を宣言的な構成ファイルにコード化するオープンソースのツールです。ファイルは、同僚間で共有したり、コードとして扱ったりできます。また、編集、レビュー、バージョン管理を行うこともできます。
このラボでは、次のタスクの実行方法について学びます。
こちらの説明をお読みください。ラボには時間制限があり、一時停止することはできません。タイマーは、Google Cloud のリソースを利用できる時間を示しており、[ラボを開始] をクリックするとスタートします。
このハンズオンラボでは、シミュレーションやデモ環境ではなく実際のクラウド環境を使って、ラボのアクティビティを行います。そのため、ラボの受講中に Google Cloud にログインおよびアクセスするための、新しい一時的な認証情報が提供されます。
このラボを完了するためには、下記が必要です。
[ラボを開始] ボタンをクリックします。ラボの料金をお支払いいただく必要がある場合は、表示されるダイアログでお支払い方法を選択してください。 左側の [ラボの詳細] ペインには、以下が表示されます。
[Google Cloud コンソールを開く] をクリックします(Chrome ブラウザを使用している場合は、右クリックして [シークレット ウィンドウで開く] を選択します)。
ラボでリソースがスピンアップし、別のタブで [ログイン] ページが表示されます。
ヒント: タブをそれぞれ別のウィンドウで開き、並べて表示しておきましょう。
必要に応じて、下のユーザー名をコピーして、[ログイン] ダイアログに貼り付けます。
[ラボの詳細] ペインでもユーザー名を確認できます。
[次へ] をクリックします。
以下のパスワードをコピーして、[ようこそ] ダイアログに貼り付けます。
[ラボの詳細] ペインでもパスワードを確認できます。
[次へ] をクリックします。
その後次のように進みます。
その後、このタブで Google Cloud コンソールが開きます。
Cloud Shell は、開発ツールと一緒に読み込まれる仮想マシンです。5 GB の永続ホーム ディレクトリが用意されており、Google Cloud で稼働します。Cloud Shell を使用すると、コマンドラインで Google Cloud リソースにアクセスできます。
Google Cloud コンソールの上部にある「Cloud Shell をアクティブにする」アイコン をクリックします。
ウィンドウで次の操作を行います。
接続した時点で認証が完了しており、プロジェクトに各自の Project_ID、
gcloud は Google Cloud のコマンドライン ツールです。このツールは、Cloud Shell にプリインストールされており、タブ補完がサポートされています。
出力:
出力:
gcloud ドキュメントの全文については、gcloud CLI の概要ガイドをご覧ください。
Terraform とは、インフラストラクチャを安全かつ効率的に構築、変更、バージョン管理するためのツールです。既存の一般的なサービス プロバイダと自社のカスタム ソリューションを管理できます。
構成ファイルを使用して、Terraform が 1 つのアプリケーションまたはデータセンター全体を実行するために必要なコンポーネントを記述します。Terraform は、インフラストラクチャを希望の状態にするまでの操作を記載した実行プランを生成し、そのプランを実行して、構成ファイルに記述されたインフラストラクチャを構築します。構成に変更があった場合は変更内容を特定し、増分実行プランを作成して適用することができます。
Terraform で管理できるインフラストラクチャには、コンピューティング インスタンス、ストレージ、ネットワークなどの低レベルのコンポーネントと、DNS エントリ、SaaS 機能などの高レベルのコンポーネントの両方が含まれます。
インフラストラクチャの記述には高レベルの構成構文を使用します。これにより、データセンターのブループリントをバージョン管理したり、他のコードと同じように扱ったりできます。インフラストラクチャを共有したり再利用したりすることも可能です。
Terraform は、計画手順に沿って実行プランを作成します。実行プランは、apply コマンドの実行時に Terraform が行う動作を示します。インフラストラクチャ構築時に、予想外の操作が実行されるのを回避できます。
Terraform では、すべてのリソースのグラフが作成され、依存しないリソースの作成と変更が同時に実行されます。こうしてインフラストラクチャは効率的に構築され、インフラストラクチャ内の依存関係も把握できます。
インフラストラクチャには、最小限の手作業で、複雑な変更を適用できます。上述の実行プランとリソースグラフを使うと、何がどのような順番で変更されるかがわかるため、多くの人的ミスを回避できます。
Terraform は、Cloud Shell にプリインストールされています。
結果のヘルプ出力は次のようになります。
Terraform がインストールされたら、インフラストラクチャの作成をすぐに開始できます。まず、Terraform コードの作成を支援する Gemini Code Assist を有効にしましょう。
Cloud Shell などの統合開発環境(IDE)で Gemini Code Assist を使用して、コードに関するガイダンスを受けたり、コードの問題を解決したりできます。使用を開始する前に、Gemini Code Assist を有効にする必要があります。
左側のペインで [設定] アイコンをクリックし、[設定] ビューで「Gemini Code Assist」を検索します。
[Geminicodeassist: Enable] のチェックボックスがオンになっていることを確認し、[設定] を閉じます。
画面下部のステータスバーで [Cloud Code - No Project] をクリックします。
指示に従ってプラグインを承認します。プロジェクトが自動的に選択されない場合は、[Google Cloud プロジェクトを選択する] をクリックして
ステータスバーの Cloud Code ステータス メッセージに Google Cloud プロジェクト(
インフラストラクチャを説明するために Terraform で使用される一連のファイルは、Terraform 構成と呼ばれています。このセクションでは、1 つの VM インスタンスを起動する最初の構成を記述します。構成ファイルの形式については Terraform 言語のドキュメントをご覧ください。構成ファイルの作成には JSON を使用することをおすすめします。
instance.tf という名前の空の構成ファイルを作成します。Cloud Shell ツールバーの [エディタを開く] をクリックします。
Cloud Shell とコードエディタを切り替えるには、必要に応じて [エディタを開く] または [ターミナルを開く] をクリックするか、[新しいウィンドウで開く] をクリックして別のタブでエディタを開いたままにします。
ファイル エクスプローラで instance.tf をダブルクリックして、instance.tf ファイルを開きます。この操作により、エディタの右上隅に アイコンが表示され、Gemini Code Assist が有効になります。
新しいコードを生成するには、Gemini Code Assist: Smart Actions アイコンをクリックして [/generate] を選択します。
または、Ctrl+I(Windows および Linux の場合)または Cmd+I(macOS の場合)を押して Gemini Code Assist ウィンドウを開き、[/generate] を選択して新しいコードを生成します。
このセクションでは、Gemini Code Assist を使用して Terraform リソース(この例では VM)を生成する方法を説明します。
インライン テキストボックスのコードは、次のコードブロックのようになります。
Enter キーを押して、Terraform を使用して VM インスタンスを起動するためのコードを生成します。[Gemini Diff] ビューでプロンプトが表示されたら、[Accept] をクリックします。
instance.tf ファイルで、生成されたコードを確認します。
これは完全な構成なので、このまま Terraform で適用できます。全体的な構造は直感的で単純です。
Gemini Code Assist の推奨事項を受け入れると、instance.tf ファイルは次のようになります。
生成されたファイルの内容:
instance.tf ファイルの「resource」ブロックは、インフラストラクチャ内に存在するリソースを定義します。リソースは、VM インスタンスなどの物理コンポーネントの場合もあります。
resource ブロックの前に、resource type(リソースタイプ)と resource name(リソース名)の 2 つの文字列があります。このラボでは、リソースタイプは google_compute_instance で、リソース名は terraform です。タイプの接頭辞はプロバイダに対応しているため、google_compute_instance と入力すると、Google プロバイダが管理するリソースであることを Terraform が自動的に認識します。
resource ブロック自体は、リソースに必要な構成になっています。
*.tf ファイルが含まれていないことを確認します。Terraform はすべての .tf ファイルを読み込むからです。新しい構成に対して(または既存の構成をバージョン管理からチェックアウトした後に)最初に実行するコマンドは、terraform init です。このコマンドを実行すると、それ以降のコマンドで使用されるさまざまなローカル設定やローカルデータが初期化されます。
Terraform ではプラグイン ベースのアーキテクチャを使用して、さまざまなインフラストラクチャやサービス プロバイダをサポートしています。それぞれの「プロバイダ」は、Terraform 自体とは別に配布される、独自にカプセル化されたバイナリです。terraform init コマンドを実行すると、プロバイダ(この場合は Google プロバイダのみ)のすべてのプロバイダ バイナリが自動的にダウンロード、インストールされ、構成で使用できるようになります。
Google プロバイダのプラグインが、他のさまざまな簿記関連のファイルとともにダウンロードされて、現在の作業ディレクトリのサブディレクトリにインストールされます。「Initializing provider plugins」というメッセージが表示されます。Google プロジェクトから実行していることが認識されて、Google リソースが取得されます。
インストールされるプラグインのバージョンが出力に示されます。また、次回も同じバージョンの構成ファイルを指定すると、terraform init に互換性のあるバージョンがインストールされることが示されます。
このコマンドを実行すると、明示的に無効にしない限り、実行プランが更新されます。その後、構成ファイルで指定した、インフラストラクチャを希望の状態にするのに必要な操作が確定します。このコマンドは、一連の変更を加えた実行プランで予想どおりの状態を実現できるかを、実際のリソースや状態に変更を加えずに確認するのに便利です。たとえば、変更をバージョン管理に保存する前にこのコマンドを実行して、意図したとおりに動作することを確認できます。
-out 引数を使用すると、生成されたプランをファイルに保存できます。保存したファイルは、後で terraform apply で実行できます。
instance.tf ファイルと同じディレクトリで、次のコマンドを実行します。出力に実行プランが表示されます。実行プランには、実際のインフラストラクチャをこの構成に合わせて変更するために実行される操作が記述されています。出力の形式は、Git などのツールで生成される差分形式に似ています。
google_compute_instance.terraform の横に + があります。これは、Terraform でこのリソースが作成されることを意味しています。それに続いて、設定される属性が表示されています。値が <computed> になっている場合、その属性の値はリソースが作成されるまでわかりません。
出力例:
プランが正常に作成された場合、Terraform はここで一時停止して、続行する前に承認を求めます。本番環境では、実行プランに正しくない内容や危険な内容が含まれていると思われる場合は、安全のためにここでキャンセルしてください。インフラストラクチャはまだ変更されていません。
以上で Terraform の作業は終了です。
完了したタスクをテスト
[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。タスクが正常に完了すると、評価スコアが提供されます。
Terraform は、terraform.tfstate ファイルにデータを書き込みます。この状態ファイルは非常に重要です。作成されたリソースの ID がトラッキングされるため、Terraform で管理しているリソースを把握できるからです。
出力例:
このリソースを作成すると、多くの関連情報が収集されたことがわかります。これらの値を参照すると、追加のリソースや出力を構成できます。
これで完了です。ここでは、Terraform を使用して最初のインフラストラクチャを構築しました。さらに、構成構文、基本的な実行プランの例、状態ファイルを確認しました。
今回のラボで学習した内容の理解を深めていただくために、以下の多肢選択式の問題を用意しました。正解を目指して頑張ってください。
これでこのラボは完了です。ここでは、Gemini Code Assist を使用して Terraform で Google Cloud のインフラストラクチャを作成、管理する方法を学びました。
Google Cloud トレーニングと認定資格を通して、Google Cloud 技術を最大限に活用できるようになります。必要な技術スキルとベスト プラクティスについて取り扱うクラスでは、学習を継続的に進めることができます。トレーニングは基礎レベルから上級レベルまであり、オンデマンド、ライブ、バーチャル参加など、多忙なスケジュールにも対応できるオプションが用意されています。認定資格を取得することで、Google Cloud テクノロジーに関するスキルと知識を証明できます。
マニュアルの最終更新日: 2025 年 10 月 13 日
ラボの最終テスト日: 2025 年 10 月 13 日
Copyright 2025 Google LLC. All rights reserved. Google および Google のロゴは Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
このコンテンツは現在ご利用いただけません
利用可能になりましたら、メールでお知らせいたします
ありがとうございます。
利用可能になりましたら、メールでご連絡いたします
1 回に 1 つのラボ
既存のラボをすべて終了して、このラボを開始することを確認してください